伊勢の大麻・出雲の真菰

伊勢の大麻(おおぬさ)、出雲の真菰(まこも)」は、日本の神道において重要な意味を持つ植物に関する言葉です。これは、伊勢神宮では「大麻(おおぬさ)」が神聖視され、出雲大社では「真菰(まこも)」が神聖視されていることを示しています。


1. 伊勢の大麻(おおぬさ)とは?

**「大麻(おおぬさ)」**は、神道において穢れを祓うために使われる神聖な植物「麻(あさ)」のことを指します。

  • **伊勢神宮では「神宮大麻(じんぐうたいま)」**と呼ばれ、お札として全国の神社を通じて頒布される。
  • 神事や祓いに使われる:「大麻(おおぬさ)」という形で、紙や麻を用いた祓具が神職によって使用される。
  • 古来より麻は清浄の象徴とされ、神聖な植物として神道の儀式で重要な役割を担ってきた。

「伊勢の大麻」は、伊勢神宮の神聖な祓いの文化を象徴するもの。


2. 出雲の真菰(まこも)とは?

**「真菰(まこも)」**は、イネ科の多年草で、日本では神聖な植物とされてきました。

  • 出雲大社では、神迎祭(かみむかえさい)や神事に使われる。
  • 出雲大社のしめ縄には、真菰が編み込まれることもある。
  • 真菰は「浄化の力」があるとされ、神棚の敷物や神事の道具にも利用される。
  • 古代では、真菰を使って神の座を清めたり、病気の治癒や浄化の力を信じられていた。

「出雲の真菰」は、出雲大社の神聖な場を清める植物としての象徴。


3. まとめ:伊勢と出雲における神聖な植物

地域神聖な植物意味・用途
伊勢神宮大麻(おおぬさ)祓い・清めの象徴、神宮大麻として全国に頒布
出雲大社真菰(まこも)浄化の象徴、しめ縄や神事に用いられる

伊勢と出雲は、それぞれ日本の神話や神道において特別な役割を持つ場所です。そのため、「伊勢の大麻、出雲の真菰」という言葉は、神聖な場所とそこで用いられる浄化の象徴としての植物を表しているのです。