真菰墨(まこもずみ)は、真菰(まこも)の茎に寄生する黒穂菌の胞子で、顔料や眉墨、絵画などに用いられます。
【真菰墨の用途】
- 眉墨や歯黒など古くから顔料として使われてきた
- 絵画でいうセピア色に色をつける際に用いられる
- 伝統工芸の鎌倉彫には欠かせないもの
- 土器を焼いたり、布を染めたり、絵を書いたりする際に用いられる
【真菰墨の入手方法】
- 春先、若い茎に黒穂菌の一種が寄生すると、茎は長く伸びないでずんぐりし柔らかくなります
- その部分をマコモ筍といい食用にします
- 初めは白く柔らかいのですが、そのままにしておくと胞子が熟して黒くなります
- それを干しマコモ墨を採ります
【真菰(まこも)について】
- 真菰は稲作が渡来する以前から日本に広く自生していたもの
- 「病を癒す」「邪気を祓う」という意味を持つ霊草として昔から大切に扱われてきました
- 天地開闢(かいびゃく)の神々の一神とされています